足が90度も開かない私にも、ヨガ、始められるでしょうか?
もちろんです!ヨガは特別な人のものではありませんし、むしろ硬い人の方がヨガの恩恵を感じやすいですよ。
この記事では、体がガチガチに硬い人におすすめのヨガの種類とポーズをお伝えします。
体が硬い人におすすめ!5つのヨガの種類
ヨガには本当に数多くの種類があり、自分の体力や目的に合わせて選ぶことが大事です。
ここでは、体が硬い人におすすめなヨガの種類をご紹介しましょう。
アイアンガーヨガ
ヨガブロック、クッション、椅子や壁などのプロップス(補助道具)を状況に応じて使用するのが特徴で、一つひとつのヨガのポーズを丁寧に教えてもらえます。
プロップス支えることで、余計な負荷を体にかけることなく適切なポーズがとれます。
アライメント(正姿勢)を重要視していることから、体のゆがみを改善するのに最も適したヨガと言われています。
また、年齢、性別関係なくヨガを楽しめますから、柔軟性に自信がない方や、ヨガが初めてという方にもオススメです。
ハタヨガ
ほとんどの「ヨガの基礎」になっているのがハタヨガ。
最もポピュラーなヨガなので、ハタヨガのクラスは比較的探しやすいでしょう。
ハタヨガのクラスでは、基礎的なポーズを中心に、比較的ゆっくりと進行されることが多く、体が硬い方や初心者の方にもおすすめです。
ビクラムヨガ(ホットヨガ)
ホットヨガとも呼ばれるビクラムヨガは、室温を38~40℃、湿度を55~65%に調整した空間の中で行うヨガのことを言います。
熱によって組織がやわらかく伸びて、柔軟性が高まりますし、老廃物も排出され、ダイエットや美肌効果が期待できます。
ただ、暑さの中で激しく運動すると体に負担がかかるので、心臓血管系の疾患をお持ちの方、岩盤浴やサウナが苦手という方には適さないでしょう。
陰ヨガ
体の内部にある結合組織をほぐし、柔軟性を高めるヨガです。
陰ヨガの特徴は、一つのポーズを3分〜5分と長めに保持すること。
体と心をリラックスさせる働きがあり、セラピー要素の強いヨガとされています。
ヴィニヨガ
vini(ヴィニ)は状況にあわせる、という意味。マイペースに取り組めるヨガです。
“生徒がヨガの練習に合わせるのではなく、ヨガの練習が一人一人に合わせられるべきである” という考えから、ヴィニヨガは、一人ひとりの体に合わせたオーダーメイドのヨガ。
年齢や体力、体調や精神状態などが異なる、それぞれの人に最適なヨガを教えてくれます。
体の硬い人にはおすすめしないヨガ
ここでは、体の硬い人には、あまりおすすめしないヨガをご紹介します。
アシュタンガヨガ(パワーヨガ)
パワーヨガはアシュタンガヨガをベースにアレンジされた、アメリカ発祥のヨガです。
力強く、流れるような動きを中心に行うので、「パワーヨガ」と呼ばれます。
より激しく練習したい人や、体を動かすのが好きな人、ダイエット、筋力アップしたい人におすすめのヨガ。
すでに運動能力のある人が、柔軟性がやバランスを練習に加えたい場合に適しているでしょう。
体が硬いヨガ初心者におすすめ8つのポーズ
ここでは、体があまり柔らかくない人のための、8つのヨガポーズをご紹介します。無理のない程度で行ってみてください。
チャイルドポーズ(子供のポーズ)
簡単に心身を休めることのできる、リラックスポーズ。
ヨガレッスンでも、疲れや不調を感じたときの「休憩ポーズ」として推奨されることが多いです。
寝る前のリラクゼーションとしてもおすすめ。
楽な姿勢を模索したら、どこにも力を入れず(無意識に首に力が入りやすいです)30秒ほど深呼吸を行なってください。
ハッピーベイビーのポーズ
仰向けになって股関節を開くポーズ。
お尻周りの筋肉を効果的にほぐしてくれます。
左右の膝の開き具合や、お尻の高さ、足の持ち方、手の力の入れ加減など、心地よい場所を探してみてください。
気持ち良い形が見つかったら、30秒ほど深呼吸を行いましょう。
コブラのポーズ
背骨のゆがみを整えてくれたり、背中や腰の筋肉の柔軟性を高める効果があると言われています。
気持ちを前向きにしてくれる効果も期待できるポーズです。
- うつ伏せに寝て、足は少し開き、リラックス
- 両手を胸の横(腰痛がある方は顔の横)におき、息を吸いながら状態を下上げます
- おへそから恥骨は床につけたまま、十分にそれたところで3呼吸します
- 息を吐きながらゆっくりとゆるめて、床に戻します
合せき(がっせき)のポーズ
骨盤底筋に働きかけ、女性の生理機能と骨盤のゆがみを整える効果が期待できるポーズ。
足の裏をピッタリと合わせるのは大変なので、つま先だけ付くようになればOKです。
- 両足を前に伸ばし、そろえて座る(杖のポーズ)
- 両膝を曲げ、足の裏(もしくはつま先)を合わせたら、息を吸って恥骨に近づけ、背筋も伸ばします
- 息を吐きながら前屈し、3〜5呼吸します
- 杖のポーズに戻り、合せきのポーズの余韻を味わいます
ねじりのポーズ
腰や胸に働きかえ、さまざまな効果が得られるポーズ。
深くねじりすぎると痛めてしまうので、身体の声に耳を傾けながら優しく行なっていきましょう。
- 両足を前に伸ばし、そろえて座る(杖のポーズ)
- 左の足を立てて、右膝の外に置きます
- 息を吸って右手を天井に上げたら、右肘を左膝の外にかけ、息を吐きながら左へひねります
- 3呼吸したら、杖のポーズに戻り全身にプラーナ(気)が流れるのを感じます
座位前屈のポーズ
シンプルな座位前屈は、前屈の練習に最適なポーズです。
背筋を伸ばして座ったら、息を吐きながら骨盤から上体を前に傾けていくのを意識します。
難しい人は、タオルやベルトを活用して、無理せずに行いましょう。
ダウンドッグ(下を向いた犬のポーズ)
ヨガのクラスでも、「休憩のポーズ」としてよく行われます。
ストレッチ効果だけでなく、集中力を高めたり、イライラを手放す、リフレッシュ効果もあるとされています。
- 両手両足をついて、腰を上げて全身を伸ばします
- 気持ちよく、脇が伸びるイメージで深呼吸します
- 足がつらい時は、膝を曲げて行っても大丈夫です
- 呼吸と合わせながら左右の踵を交互に下ろしましょう
肩に窮屈さを感じる場合は、左右の手の幅を広くしてみてください。
花輪のポーズ
股関節の柔軟性を高めるポーズ。
骨盤底筋の強化や、姿勢の改善にも効果が期待できます。
もし股関節や膝に痛みを感じる場合は、無理せずに中断しましょう。
- 足を肩幅程度に開き、足先は約45度外に開きます
- 手は胸の前で合掌します
- ゆっくりと息を吸ったら、骨盤を立てるのを意識し吐きながらしゃがみます
- 肘と膝を押し合い、背筋は伸ばします
- そのままゆっくり3〜5回呼吸しましょう