最近、ヨガデビューしました!ただ、よく分からない単語が飛び交うんですよね…初心者が知っておきたいヨガ用語、ぜひ教えてください。
わかりました。初心者の方も、経験豊富な方も、古代インドの言語であるサンスクリット語を知ることは、ヨガをより深く理解するのに役立つはずです。
それでは、ヨガをするなら知っておきたい良い基本的なヨガ用語、あ行から順番に解説します。
「あ行」のヨガ用語
アーサナ(Asana)
「座法」ヨガのポーズのこと。
元々は、瞑想のための姿勢を表す言葉で、安定的な座り方を指しています。
アーナンダ(Ananda)
幸福、あらゆる制限から自由であること。完全な幸せ。
それは自分を縛る「考え」であったり、時間や空間の制限から解放されて感じる自由と幸せを表しています。
アシュタンガ(Ashtanga)
8支則(はっしそく)という意味。アシュト/Ashto=8、アンガ/anga=枝で、8本の枝(8支則)となります。
8支則は、ヨガの基本となる教え、【ヨガ・スートラ】というインド古来のヨガ教本に書かれています。これは、ヨガを実修するための8つの段階、行法を示したものです。
これらの8支則を実践するのが、アシュタンガヨガです。
- ヤマ(Yama/禁戒)
- ニヤマ(Niyama/勧戒)
- アサナ(Asana/坐法)
- プラーナヤーマ(Pranayama/呼吸)
- プラティヤーハーラ(Pratyahara/感覚の制御)
- ダーラナ(Dharana/集中)
- ディヤーナ(Dhyana/瞑想)
- サマーディ(Samadi/三昧)
また、「パワーヨガ」はこのアシュタンガヨガをベースにして米国で生まれたヨガ。短期間でのシェイプアップに重点が置かれているので、運動量が多いのが特徴です。
アヒムサ(Ahimsa)
「非暴力」という意味。ヨガ哲学のなかで、日常で控えた方が良いことの、ひとつ目に挙げられています。
これは身体に限らず、こころに対しての暴力、言葉や考え方も対象です。
あらゆる面で、自分に対しても人や物に対しても、優しくすることを表しています。
アーユルヴェーダ(Ayurveda)
健康長寿の知恵のこと。アーユス(Ayus/生命)とヴェーダ(Veda/科学)を組み合わせた「生命科学」という意味で、五千年の歴史をもつインド・スリランカ発祥の伝統医療です。
体質や体調に基づき、「本来の姿、状態に整える」がアーユルヴェーダの目的。
そのために、ヨガや食事療法、オイルマッサージなどの方法を用いて、全体的なアプローチを行います。
ヴィンヤサ(Vinyasa)
「特別な方法で配置する」の意味。
ヴィ(Vi /行く、うごく、心に抱く、特別な方法)と、ンヤーサ(Niyasa/置く、植える、配置する)の2つの言葉が組み合わさってできた言葉。
ヨガでヴィンヤサは「呼吸と動きを同調させる」という意味で使われており、動きと呼吸がひとつになって流れて行きます。
オーム(AUM)
ヨガクラスの最初や最後に唱えるインド古来のマントラ(真言)
国境を越えて広く親しまれているマントラです。
AUMとは、創造主、全てのエネルギーの源を表現しています。
- A(ア)始まりの音、起きている状態
- U(ウ)中間の音、夢のある眠りの状態
- M(ン)終わりの音、深い眠りの状態
- ー 無音、瞑想状態
つまり、3つの音は、世界に存在する全ての始まりから終わりまでを表しており、宇宙全体を含むことができる音だと考えられています。
「か行」のヨガ用語
カルマ(Karma)
行為や、 行為の結果をあらわす言葉。
まいた種を収穫する。苦しみを人や社会、神のせいにせず、自らの人生の責任をとること。
人の全ての行いが、その人に返ってくるという意味。
クンダリーニ(Kundalini)
体内にある、生命エネルギー。体外ならプラーナと呼ばれます。
覚醒すると、尾てい骨付近(第1チャクラ)から、背骨に沿ってとぐろを巻くように上がっていくと考えられています。
「さ行」のヨガ用語
シャバーサナ(Savasana)
日本では屍(しかばね)のポーズと呼ばれる。仰向けになり、目を閉じます。
魂が抜けた屍のように、体を動かさずに無の意識になることに由来すると言われてます。
ヨガクラスの途中に挟むこともありますが、最後に行われるのが一般的。
シャンティ(Shanti)
平安、平穏、鎮静、衝突の無い「平和な状態」を表します。
オームと一緒に、「オーム シャンティ シャンティ シャンティ」とシャンティを3回、レッスンの最初や最後に唱えられることが多いです。
- 1つ目のシャンティは自分に対して(自分の健康状態、精神状態など)
- 2つ目のシャンティは周りの人や動物、環境に対して(人間関係、心の平安を乱す虫など)
- 3つ目のシャンティは自然や世界中の人々に対して(天災など)
それぞれに対する平和を祈ります。
「た行」のヨガ用語
チャクラ(Chakra)
サンスクリット語で「車輪」を意味する言葉で、生命エネルギーの通り道を表す。
7つの主要なチャクラは、脊柱に沿うように配置されています。
チャンティング(Chanting)
マントラ(真言)を唱えること。
「な行」のヨガ用語
ナマステ(Namaste)
ナマス(namas/尊敬や畏怖を持って認識しています)
テ(te/あなた、あなたに存在する内なる光)
ヨガのレッスン後に、ありがとうの意味で使用されることもありますが、本来は「あなたに、敬意を持っています」の意味で、神聖な重みのある言葉です。
「は行」のヨガ用語
ハタヨガ(Hatha yoga)
ハ(ha/太陽、陽のエネルギー)と、タ(tha/月、陰のエネルギー)、ヨガ/結ぶという語源からなる。
2つのものを結び付け、調和させることを目的とするヨガ。激しい動きは必要としない、ほとんどのヨガの基礎になっているのがハタヨガです。
ハタヨガでは、ポーズや呼吸法が心や体を動かす「原動力」であるという考えがベースにあるため、ポーズと呼吸法に重点が置かれます。
バンダ(Bandha)
サンスクリット語で「締める」「閉じ込める」「捕まえる」という意味。
生命エネルギーを身体に閉じ込めるために行う。
骨盤の底、丹田、胸、喉などを締めることで、呼吸によって取り込んだ生命エネルギーを身体の中に閉じ込めます。
プラーナ(Prana)
気、生命エネルギーのこと。
人は、呼吸によって体内に「プラーナ」と呼ばれるエネルギーを取り入れることで、生きていけると考えられています。
ヨガのポーズ(アーサナ)の目的の1つは、より多くの生命エネルギーを取り込める、深い呼吸が出来る身体を作ること。
プラーナの役割は身体を動かすだけではありません。
「思考」や「心」もプラーナによって動いている。つまり、呼吸と連動している考えられています。
「ま行」のヨガ用語
マントラ(Mantra)
「オーム」や「シャンティ」など、神聖な言葉のこと。
マントラの音がもたらすエネルギー振動は、身体と心の両方を平穏な状態に導いてくれると考えられています。
ヨガレッスンの最初と最後に唱えられることが多い。
「や行」のヨガ用語
ヤマ(Yama)
禁戒、社会的な禁止事項のこと。
8支則(はっしそく)の中の、1つ目の教えで「心の不純性を取り除くため」に行う。
ヤマには以下の5つがあります。
- アヒムサ(非暴力)
- サティヤ(正直)
- アスティヤ(不盗)
- ブラフマチャリヤ(禁欲)
- アパリグラハ(不貧、無所有)
ヨギ(Yogi)
ヨガをする人(男女含めて)のこと。
ヨギーニは、ヨガをする女性を意味します。