虫除けアロマ自分で作ってみませんか？はじめてでも簡単なレシピと作り方

昔、アロマセラピー検定を受けたことがある人や、アロマに興味がある人、アロマの勉強を始めたばかりの人も。

アロマの知識を日常生活に取り入れて「安心・安全な虫除けスプレー」を自分で作ってみませんか？

精油の香りに包まれながら、ご自身の手と嗅覚を使って作る喜びは、心と体に、想像を超えるうれしい効果をもたらしてくれたりします。

虫除けにアロマが選ばれている理由

市販の虫よけに一般的に使われている「ディート」という成分。

虫除けとして非常に有効なのですが、まれに人体への影響があるため、赤ちゃんや小児（12歳未満）への使用を以下のように制限しています。

・6ヶ月未満の乳児には使用しない

・6ヶ月以上2歳未満は1日1回

・2歳以上12歳未満は1日1～3回

厚生労働省：ディートを含有する医薬品及び医薬部外品に関する安全対策について

これまで日本では、ディートの濃度は10％程度のものが販売されていました。

でも、2016年にディートの濃度が30％のものまで認可されるようになりました（ジカ熱やデング熱といった感染症を媒介する蚊やダニへの対策のため）。

虫除けにアロマを選ぶなら！知っておこう

虫を寄せ付けない精油をお伝えする前に、虫除けにアロマを選ぶなら、知っておきたいことをまとめます。

• 虫除けアロマは、市販の虫除けほど効果が持続しないこと。香りを感じなくなったら、スプレーし直して
• 日焼け止めを使う場合は、日焼け止めのあとに、虫除けアロマを塗る
• 手作りの場合は、長期保存ができないこと。冷暗所で保存し、2週間程度で使い切ろう！
• 3歳未満の乳児・幼児には肌にスプレーせず、服やベビーカーなど持ち物にスプレーを

酸化したオイルがお肌に触れないように、「短期間で使える量」を作るようにしましょう。

虫を寄せつけない精油5選

虫除けの特性を持つとされる、有名なエッセンシャルオイル5つが以下です。

それぞれ特徴があるので、参考にして選んでみてください。

(1)タイム

タイム（タチジャコウソウ）は、歴史的にバクテリアやウイルスを防ぐために使用されてきました。

とにかく強い！虫除けを作りたい方には、タイムがオススメです。

タイムには強力な殺菌効果があり、ダニの撃退、感染対策にとても効果的。

なんとディート以上に「蚊よけ効果」があるとの研究データも出ています。

(2)ペパーミント

ペパーミントは天然の虫除け。

鎮静作用があって、皮膚のかゆみを和らげたり、日焼けしたときにも使えるので重宝します。

この研究によると、ペパーミントオイルを塗ると、蚊を寄せ付けない効果があることが分かっています。

他にも、いろんな種類の蚊に効果があって、ダニ、クモ、ガ、ハエ、アリ、カブトムシなどの虫除けにもなる。

安心して使えるスプレーで、さわやかな香りを求めているならペパーミントが最適です！

(3)シトロネラ

東南アジアで親しまれているハーブで、虫除けとしてよく使われています。

暑さに負けないハーブの力強さと、エキゾチックな甘い香りが特徴です。

キッチンやクローゼットの周りに置いて、蛾やゴキブリを追い払うこともできます。

(4)レモングラス

レモングラスはシトロネラと同じ、イネ科の植物で、虫除けとして非常に効果がるあると言われています。

人間にとっては爽やかな香りで、疲れたときのリフレッシュにもオススメ。

前に進む力を与えてくれる、心が元気になる精油です。

(5)ゼラニウム

甘くバラに似た香り。虫が苦手な「シトロネロール」を20〜40%含んでいます。

心と体、ホルモンバランスや肌を整える働きがあるので人気です。

虫除け以外にも使われることが多い精油で、石鹸やクリーム、香水など化粧品の香料に使用されています。

敏感肌の人や、肌に直接塗る虫除けクリームやジェルなどを作る場合は、こちらを選ぶと良いでしょう。

虫除けスプレーの作り方

用意するもの

• スプレー容器（50ml程度入るもの）
• 好みのエッセンシャルオイル（1～3つ）
• 無水エタノール5ml
• 精製水45ml

精油のブレンドに迷ってしまう場合は、１種類から始めてみましょう。

作り方

1. スプレー容器に無水エタノール5mlを入れる
2. エッセンシャルオイルを合計10滴になるように加え（単独の場合も、複数をブレンドする場合も）ふたをしてよく混ぜる
3. ②に精製水45mlを加え、ふたをしてよく混ぜたら完成です。使う前には、よく混ぜましょう。