いつもは気にしないことに腹を立ててたり…イライラが止まらなくて困ってます。
分かります!気分には「波」があるのが当然です。今のあなたにピッタリの精油をご紹介しましょう。
イライラする時のエッセンシャルオイル5選
精油選びで最も大切なのは、どんな時に使いたい?どんな効能が欲しい?を考えること。
今回のように、精神的なことが原因になっている症状の場合は、好きな香りを使うのがより効果的です。
(1)イランイラン
甘くて濃厚な香りが特徴で、怒りやイライラ、不安の緩和に使用されます。
PMS(月経前症候群)で起きる、気分のむらに効果があることが、研究で分かっています。
イランイランは、インナーチャイルドなど、あらゆるスピリチュアルな活動を妨げる「怒り」を取り除いてくれる精油でもあります。
PMS(月経前症候群)ブレンド
イランイランを「クラリーセージ」「ネロリ」とブレンドするとPMSの緩和に役立ちます。
Fischer-Rizzi S. Complete aromatherapy handbook
香りが強いので少量から使用するのがオススメ。
特に、男性は花の香りがきつすぎる‥と感じるかもしれません。
そんな時は、「スイートオレンジ」「ベルガモット」「サンダルウッド」とブレンドすると良いでしょう。
(2)ネロリ
柑橘類の花から生産され、甘い香りの中にさわやかさも感じられる香り。
スザンネフィッシャー・リチィ(自然療法師)は、ネロリについて以下のように言っています。
長期間にわたる心理的な緊張、心の疲労、全く希望がないように思える状態に安らぎと力を与える。
Fischer-Rizzi S. Complete aromatherapy handbook
ただ、ネロリは、たくさんの原料からわずかしか取れない、高価な精油です。
手に入りにくい場合には、オレンジフラワーウォーターをお風呂に入れて、入浴剤のように使ってみてください。
グリセリンを少し入れると、しっとり化粧水に。植物オイルと混ぜて、ヘアミストとしてもお使いいただけますよ。
使ってみたい!でも、オレンジフラワーウォーターって何ですか?
蒸留水です。ネロリオイルは多少水に溶けるので、甘い香りが溶け出しているんです。
オレンジフラワーウォーターとは?
蒸気を集めて冷ましたものです。
ネロリのエッセンシャルオイルを作るため、花びらを蒸気で蒸して精油を採取するときに発生します。
(3)クラリーセージ
クラリーセージオイルは「幸福感」をもたらすことでよく知られています。
ほんのり甘い花とハーブのような香りがします。
気分をやわらげ、エネルギーの循環を促進する働きがあるようです。
女性特有の悩み:PMS(月経前症候群)、生理痛の軽減や、出産時の身体と心への負担を軽くするためなどに使われています。
ただし、妊娠中には使用しないようにしてください。
(4)ベルガモット
ベルガモットのオイルは、ラベンダーと同じように抑圧された感情(特に怒り)を手放す助けになると言われています。
強い香りが苦手な方にもオススメ。穏やかで爽やかな香りが特徴で、紅茶のアールグレーの香りづけに使われています。
※光毒性があるので、ベルガモットオイルを皮膚に使用した場合
- 日焼けを防ぐ服装をするか
- 日焼け止めを塗るか
- 12時間、日光を浴びないようにしてください
うーん‥なんだか危険な気がして、使いずらいですね。
それなら、ベルガモットFCF(フロクマリンフリー)を選んでみてください。光に反応して肌を刺激する成分を除去したオイルなので安心ですよ。
ベルガモットの精油は、紫外線による害があるだけで他の面では安全です。
スキンケアなどに用いる場合、ベルガモットFCF(フロクマリンフリー)なら、より安心して使用することができます。
(5)ラベンダー
ラベンダーオイルはポピュラーで、用途が広いエッセンシャルオイル。
ストレス解消や、心を安定させるためによく使用されます。
また、上位のチャクラ(第5〜7チャクラ)と下位のチャクラ(第1〜3チャクラ)の調和をもたらしてくれるとされます。
動揺があるときは心を落ち着かせ、気持ちをなだめるし、落ち込んでいるときには気分を高め、勇気付けてくれる。
その人のニーズに合わせて、効果を発揮すると言われています。
フィリップ・メユビオ氏(アロマセラピー研究家)は、ラベンダーの性質を、最高の慈悲を持つマザーテレサになぞらえています。
イライラした時に〜癒やしの精油レシピ〜
- スイートオレンジ 2滴
- ベルガモットFCF 2滴
- ローマンカモミール 2滴
参考:『Aromatherapy for Healing the Spirit』 Gabriel Mojay 著
こちらは、有名なイライラ解消アロマテラピーレシピです。
エッセンシャルオイルを使用する際、最も効果的な方法は「吸入」
可能であれば、アロマディフューザーか、アロマポット(アロマランプ)を使用すると良いです。
マッサージオイルを作るなら、1%に希釈します。50mlのキャリアオイルに対して10滴のエッセンシャルオイルで1%になりますよ。
ボディマッサージ用のオイルの希釈度は、日本では1%が推奨されています。
1〜2.5%程度は妥当とされますが、2.5%が最大です。
体調がすぐれない時、敏感肌の方、アレルギーのある方は希釈度を低くして、パッチテストも行うことをオススメします。