更年期に起こる症状を、和らげたいのですが、どのような種類のアロマを使えば良いでしょう?
- 「イライラ、不安、些細なことが気になる」
- 「よく眠れなくてしんどい」
- 「更年期症状を少しでも和らげたい」
この記事では、上記のような方におすすめの、更年期の症状を和らげてくれる精油をお伝えしていきます。
カリカリしている時も、ティッシュに1滴垂らすだけで、心が落ち着いてくる。
香りのパワーって、本当に素晴らしいです。
この記事では、女性の味方になってくれる精油をご紹介します。
女性のためのアロマセラピー
現在、アロマセラピーが積極的に取り入れられているのは、産婦人科の領域です。
女性の生理痛やPMS(月経前症候群)、更年期障害、産前・産後などに用いられています。
香りの情報が脳(視床下部)に届くことで、女性ホルモンの分泌量やバランスを整えると考えられています。
更年期症状では、女性ホルモンのバランスを整えてくれたり、不安やストレスをやわらげる効果が期待できる精油を使います。
例えば、クラリーセージは更年期症状に重宝される香り。女性ホルモンと似た作用を持つ精油です。
更年期に使用される精油の一覧
クラリーセージ、ラベンダー、ゼラニウム、ローズアブソリュート、ローズオットー、ネロリ、ベルガモット、ジャーマンカモミール、ローマンカモミール、サイプレス、スイートフェンネル、ジャスミンアブソリュート、ジュニパーベリー、イランイラン
アロマは、年齢を重ねて、変化していく女性に優しく寄り添ってくれます。
あなたらしい魅力を引き出してくれたり、強い味方になり得るはずです。
ただ、日本で、アロマセラピーは西洋医学による治療のサポートという位置付けです。
以下に当てはまる方は、一度、医師の診察を受けておくと安心です。
- 日常生活に支障が出ている(仕事に行けないなど)
- 急な体重増加や減少がある
- めまいがある
更年期症状におすすめのアロマ3選
更年期症状に用いられる精油の中から、特に高い効果が期待される3つをピックアップしました。
- ラベンダー(真正ラベンダー)
- クラリーセージ
- ゼラニウム
それでは、順番にご紹介します。
ラベンダー(真正ラベンダー)
更年期に最も推奨されている精油は、ラベンダー
エッセンシャルオイルの「母」とも呼ばれる存在です。
更年期のほてり、頭痛、関節痛、不眠、不安、ストレス、自己肯定感の低下に効果があるとされています。
ラベンダーの香りは、心と身体、あらゆる面での調和を促してくれます。
※ただし、血圧を下げることがあるので、血圧が低い人は避けた方がいいでしょう。
クラリーセージ
クラリセージには「スクラレオール」という女性ホルモン様物質が含まれています。
身体の中で、エストロゲンと同じように働くので、更年期症状に良いと言われています。
また、幸福感をもたらす精油としても有名で、不安、ストレス、緊張、落ち込みにも効用があります。
クラリーセージは香りが強いので、ラベンダーやゼラニウムに少し加えるのがオススメです。
※ただし、女性特有のがん疾患でホルモン治療をされている方は、エストロゲン様作用がある精油は使用しないでください。(他にサイプレス、シダー、フェンネルなどが含まれます)
ゼラニウム
ゼラニウムは、心身のさまざまな「バランス」を整える働きがあるとされ、女性特有の症状や不調の緩和、スキンケアによく使用されます。
同じく、更年期の不調におすすめの精油。
熱を冷まし、気や血液の流れを滑らかにする作用があります。
また、男性も年を重ねるとホルモンの分泌が減り、心身のバランスを失いがちなので、中高年の男性にも人気の香りです。
皮膚に優しく、全てのスキンタイプのケアに向いています。セルライトや、むくみの改善にも役立ちますよ。
更年期障害のアロマセラピーレシピ
エッセンシャルオイル | キャリアオイルなど | 方法 |
---|---|---|
【うつ状態】 ローズマリー・カンファー1滴 クラリーセージ2滴 ペパーミント1滴 | バスオイル 5ml | アロマバス |
【更年期障害に伴う動悸、頻脈、高血圧、不眠】 ローズ・オットー1滴 マンダリン2滴 イランイラン1滴 | バスオイル 5ml | アロマバス |
【不眠、イライラ】 真正ラベンダー1滴 ネロリ1滴 マンダリンまたは オレンジ・スイート2滴 | 芳香浴 (アロマポットor ティッシュペーパーなどに 垂らして) | |
【頭痛】 クラリーセージ1滴 真正ラベンダー2滴 ペパーミント1滴 | 芳香浴 | |
【ほてり、ホットフラッシュ】 真正ラベンダー1滴 セラニウム1滴 ネロリ1滴 | ホホバオイル 10ml | 胸から首にかけて ゆっくりとマッサージ |
【全身倦怠感】 ローズマリー・カンファー1滴 ネロリ2滴 ペパーミント1滴 | ホホバオイル 10ml | 胸からお腹全体に塗布 これを1日3回くらい行う |
アロマバスは、まず精油をバスオイルに溶かしてから、お湯に入れます。
そして、よくかき混ぜて入浴しましょう。足浴もオススメです。
バスオイルはこのような、無香料のものを使用しましょう。
アロマセラピーの注意点
- 100%天然の精油を選ぶ
- アロマテラピーの専門店が安心
- 好きな香りを選ぶ
精油を選ぶときに一番重要なのは、品質です。
香りだけを楽しむなら、エッセンシャルオイルが薄められていたり、他の物が混ざっていても問題ないかもしれません。
でも、成分を体に取り込むアロマテラピーでは、精油の品質が「効果」を大きく変えます。
必ず100%天然の精油を選ぶようにしてください。
アロマテラピーの専門店なら、精油に関する情報を聞いたり、使用方法なども相談しながら買うことができるので安心です。
香りの好みや、使用する目的を伝えて、実際にテイスティングした中から好きな香りを選びます。楽しい時間となりますように。
参考文献
The Effect of Lavender Aromatherapy on the Symptoms of Menopause
Aromatherapy Massage Affects Menopausal Symptoms in Korean Climacteric Women: A Pilot-Controlled Clinical Trial
香りと医療ーメディカル・アロマセラピー 今西二郎
辛い症状に効く!メディカル・アロマセラピー:自分でできる香りのレシピ243 渡邊聡子著